温度センサーで最もよく使われる温度検出素子はサーミスタと熱電対である。熱電対温度センサーは、2つの異なる金属接点が異なる温度で異なる微小電圧を発生するという原理を利用し、増幅回路によって温度を測定するもので、主に高温の測定に用いられる。サーミスタ温度センサーは、温度によって抵抗値が変化するという原理で、主に小さな温度変化を測定するために使用される。

        まずは温度範囲。サーミスタや熱電対にはそれぞれ適した温度範囲があり、測定点の実際の温度や温度勾配分布に応じてセンサーを選択する。通常、熱電対は高温の測定に、サーミスタは低温・中温の測定に選択される。

        次に、現場の環境条件と組み合わせて、特にサイトの電磁互換性のパフォーマンス、クラッター、高調波、ディファレンシャルモードとコモンモードの干渉信号の状況の様々なを考慮する。 温度差が比較的弱い電気信号であるため、熱電対温度センサを使用する場合は、干渉の影響を受けやすいため、測定誤差の導入、一方、サーミスタ温度センサは電流信号であるため、干渉の影響を受けにくく、3線式、4線式などがあるため、さらにシステムエラーの測定を減らすことができるで、測定範囲を満たす前提でのサーミスタは、強力な抗干渉性能の利点があるが、また、熱電対のコールドエンド補正問題はない。また、現場では温度測定ポイントで一般的には、送信機にサーミスタの温度検出であり、その後、二次計測に出力、長い線によって信号の減衰の恐れがない。熱電対の温度センサは、補正の導線の使用を必要としながら、より高価な補正のワイヤのコストを使用する必要はない、これらのケースでは、サーミスタの使用に適している。 もちろん、温度や非線形変化に伴う抵抗値の変化はシステムエラーをもたらし、サーミスタの熱慣性はやや大きく、急激で大きな変化の温度を追跡することはできない。 システムの差が大きくならないように、接続したセカンダリ機器の感度はあまり大きくならないようにする。

        サーミスタ温度センサーの校正はシンプルで、その校正点はゼロ点と100度の対応する抵抗値のみであるため、校正機器はシンプルで、校正時間も非常に短い。 対照的に、遅い温度上昇と下降に起因する熱電対温度センサの校正は、熱電対の校正は長いだけでなく、複雑な機器であり、環境の要件も非常に厳しいので、サーミスタの使用条件に沿って媒体の温度の測定では、まずサーミスタ温度センサを使用するべきである。